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ガマズミ活用研究会では、ガマズミの成分・作用・素材開発に関する研究を行っています。

ビタミンC、健康に役立つポリフェノールを豊富に含む
ガマズミを毎日の食生活に取り入れませんか?

ガマズミ情報局 〜INFORMATION〜

ガマズミ活用研究会発足にあたり

 ガマズミの研究を始めたのは青森に戻ってきたばかりの頃ですから、丁度10年前になります。恥ずかしながら、それまで見たことも聞いたこともない植物でした。10年も続けてこられたのは、それだけ研究素材として色々な可能性を秘めているものであったということが一つ。そしてまた、これを大事に、しかも地域の活性化につなげようと地道に努力を重ねられた地域 (三戸町) の人々がいたこと、これが最大の理由であったと思います。現在、海外の薬用植物の本にガマズミの研究内容を寄稿していますが、これを機にガマズミのエピソードを何回かに分けてまとめてみたいと思います。

 ジョミ、こう呼んだ方が青森県では分かりやすいかも知れません。最初に見た時は、これが本当に食べられるの?これで食品が作れるの?と思ったものでした。何しろ、この紅い実は大きさが小指の爪ほどもなく、しかも種が大きく固いのです。これを食べるのは骨が折れるというより、歯が折れます。しかし、最初に聞いた話は「マタギがよく食べていた」というものでした。マタギというのは山でクマやカモシカ等を狩猟していた人たちの総称です。嶽温泉にはマタギ飯が名物料理としてあることは知っていましたが、もはやマタギと呼ばれる人たちはほとんどいないと聞いています。マタギは何故、どうやってこのガマズミを食べたのか、この点に強く惹き付けられました。
 話によると、マタギは山へ入ると何日も戻らないことがあるそうです。その間、携行した食糧や山野草を食べるらしいのですが、雪が降り始める頃には食べられる草木も減っています。そんな時に、ガマズミを見つけると大事に果汁をすすったそうです。つまり、ガマズミはマタギにとって大変貴重な非常食であったということです。

 ここでまた疑問がわきました。何故ガマズミの実は落ちないで残っているのか?ガマズミは大変小さな果実ですが、紅くなった果実は霜が何度か降りる11月頃にはふやけたように熟します。指に力を入れるとすぐつぶれるほどです。そんな果実が、雪が降っても地面に落ちないのです。この事実は、実際に私も家にガマズミを植えて確認しています。落ちない理由は未だに分かりませんが。

 ところで、有り難がるほどの美味しさなの?いえいえ、これは皆さんご承知のとおり、知らずに食べると口の周りが100歳の皺になるほどの酸っぱさなのです。この酸っぱさの理由と効果については次回に。
2012 年 月 日
ガマズミ活用研究会 代表
岩井 邦久 (青森県立保健大学大学院)



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